今回は痛風フューチャーしていきます。
当クリニックHP、Instagramでもまとめています。そちらも良ければ参照ください。
ホームページ「高尿酸血症(痛風)」、Instagram「痛風について」
痛風ってそもそも何?
「風に吹かれただけでも痛む」ほどの激痛
痛風のなめの由来と言われています。
代表的な症状としては、急に足の親指の付け根が赤く腫れて 歩けないほどの激痛です。
急に足に激痛が起きて、歩けなくなったって人も多いんじゃないでしょうか?
足の親指の付け根以外にも 足関節・足の甲・アキレス腱の付け根 膝関節・手関節にも激痛が起きます。
実は、痛風の背景には、「高尿酸血症」という病気が潜んでいます。
痛風のメカニズム
高尿酸血症
男女とも、尿酸値が7mg/dLを高尿酸血症と定義しています。
痛風関節炎の5年間累積発症率は、10.0mg/dL以上では30.5%です。
かつては40代から50代で発病する場合が多かったです。
しかし食生活を含め生活習慣の変化とともに若年化が進んでおり、20-30代で発病する人が急増しています。
成人男性では20%以上 それに対し、女性では5%未満の人が高尿酸血症です。
【ちょこっと情報】女性のほうが少ないのなんで?
女性に少ないのは、女性ホルモンに腎臓からの 尿酸の排泄を促す働きがあることから、
女性ホルモンの影響なども考えられます。
アルコールと高尿酸血症・痛風
アルコールが尿酸値を上げる理由には3つあります。
①エネルギー源であるATPの分解を進める その結果ATPが分解されることでプリン体が増え、やがて尿酸として体の中に溜まる。
②腎臓の機能低下により、 尿酸が体から出にくくなり、体の中に溜まる
③アルコールと一緒にプリン体を多く含んだ 食べ物を多くとってしまう (例)レバー、いわし、白子
→お酒にあうアテの食べ過ぎチュウイですね!!!
高尿酸血症の治療
治療の基本はやはり生活習慣の改善です。
もう聞き飽きてきました?生活習慣改善はめちゃくちゃ大事なんですね。
食事療法
・プリン体を過剰にとらないこと
・水分を多くとることがポイント
運動療法
・有酸素運動が推奨
無酸素運動はかえって尿酸値を上げてしまうので注意です。
アルコールの制限(治療の重要な柱)
ビールだけが原因になると思っている人が多いですが、
アルコールはプリン体の有無にかかわらず、尿酸値を上げる働きがある 適切な飲酒量にとどめておくことが重要です。
高尿酸血症の薬物療法
日本のガイドラインでは、「血清尿酸値が9.0mg/dL以上」および 「8.0-8.9mg/dLで、高血圧、脂質異常 糖尿病、虚血性心疾患、 メタボリックシンドロームなどの合併症がある場合」 薬物治療を開始することをすすめています。
・高尿酸血症に対する尿酸降下薬(ザイロリックなど)
・痛風に対する痛みや炎症を抑えるための 非ステロイド性消炎鎮痛薬(ロキソニンなど)、 コルヒチン、ステロイド
最後に
健康診断で尿酸値高いまま、放置してる人、そこそこいるんじゃないかなと思います。
かならず医師に相談しましょう。放置は危険ですよ!!!
痛風発作が起きて、痛い思いする前に、尿酸値下げましょう!!!