ここ数年はコロナウイルスの影に隠れ、あまり流行しなかったインフルエンザ。
いよいよ今年は大暴れするかもしれません。
「テレビでは、ここ数年煽ってたけど、大したことなかったじゃないか!!」
「またワクチンを打たそうとしてるな!!」
そんな声が聞こえてきますが、冷静に今年のインフルエンザがどうなるかの予想していきます。
当クリニックのInstagram「今年のインフルエンザはいかに?」でもまとめています。そちらもどうぞ。
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今年も大丈夫なんやろ?
新型コロナウイルス感染症の流行が始まった 2019-2020シーズン以降は、 インフルエンザの感染者が 極めて少ない状態で推移してます。
そんな状況もあるので、「どうせ今シーズンも流行らないだろう」と 余裕ぶっこくのは危険です。
実は、オーストラリアでは 今シーズンは過去に例のないほど インフルエンザ患者の増加が報告されています。
オーストラリアとかで流行っていようが、そんなの関係ねぇ!!と思う人も多いでしょう。
実は毎年インフルエンザの流行予測は、オーストラリアを参考にしています。
オーストラリアで流行った年のは、だいたい日本でも流行っていることが多く、相関性があると言われています。
日本の真逆の5月〜9月頃にピークを迎える南半球のオーストラリアでは、
過去2年間は日本と同様に 、インフルエンザの流行がなかったですが、今年は患者増加しているんです。
つまり、日本でも今年の冬は、インフルエンザが流行する可能性があります。
コロナも一段落ついてきていますが、今年の冬にまた大きな波がくることも予想されます。
そのコロナの波にインフルエンザの流行が重なると。。。。。。。
想像しただけで、すごいことになりそうです。
「なんとなく流行するこもしれないのはわかった」「んじゃ、どうしたらいいの?」
そこで大切なのは、インフルエンザワクチンです。
インフルエンザワクチンの効果
インフルエンザの合併症の減少、重症化および死亡率の抑制
これが、ワクチンの効能です。
「でた、またワクチンを打たせようとしてる」と言う人もいると思いますが、
コロナワクチンと違って、今までの歴史が違います。日本では1926年頃より開始されています。
これまでのデータ蓄積により、有効性&安全性は向上しています。
米国CDCの研究によると、65歳未満の 発病予防効果は、70%~90%あります。
国内の研究においては、 高齢者(福祉施設入所者65歳以上)の場合の 発病阻止効果は、34%~55%です。
65歳以上の重症化による 死亡を抑える効果は、約80%あります。
このデータから65歳の人は、インフルエンザワクチンは絶対接種しといたほうがいいと思います。
特に次のかたは、絶対に接種しとくのをオススメします。
インフルエンザワクチンの副作用
比較的頻度が高い副反応としては、
接種した部位の発赤・腫脹、疼痛などがあげられます。
また、全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気、倦怠感などが見られます。
私も医療関係ですので、ほぼ毎年打っていますが、そこまで大きな副作用が起きたことはありません。
頻度不明ですが、アナフィラキシーショック、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)、ギラン・バレー症候群、間質性肺炎の報告はあります。
卵アレルギーだけど打っても大丈夫ですか?
ほとんどの場合、卵アレルギーがあってもインフルエンザワクチンの接種は問題ありません。
実際に卵アレルギーがある方と卵アレルギーのない方のインフルエンザワクチン接種後の副反応を比較した研究では副反応の頻度に差はなかったと報告されています※)。※) Remi Gagnon, et al., JACI, 126, 317-323, 2010.
今年のインフルエンザはいかに?まとめ
・今年は大流行の予感→→オーストラリアでは大流行している
・ワクチン打って、 発症と重症化の予防を!!
・マスク、手洗いは感染予防の基礎中の基礎
もうみなさん染み付いてますよね。継続していきましょう(もちろんコロナ対策もかねて)
当クリニックでもインフルエンザワクチンの接種の予約受け付けています。
詳細は当クリニックHPの「インフルエンザワクチンの予防接種のお知らせ」をごらんください。
今年のインフルエンザにしっかりそなえていきましょう!!