ストレスについて、今回はちょこっと深掘りしていきます。
現代人が悩まされるストレス、その正体とは・・・・・
またストレスがひき起こす病気について
当クリニックInstagram「ストレスって何よ?」でもまとめてますので、そちらもご参照ください。
ストレスって、そももそもなによ?
実は、もともと物理学の分野で使われていた用語なんです。
ストレス=外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態
外部からの刺激とは
天候や騒音などの環境的要因
病気や睡眠不足などの身体的要因 不
安や悩みなど心理的な要因
人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの 社会的要因
大きく分けると上記なものがあります。
良いストレスと悪いストレスと違いがあるの?
良いストレスと悪いストレスを分ける要素の一つに その人の考え方があります。
例えば、ある仕事を任せられたとき、自分は 期待されている、それに応えられる能力を持っていると考えられれば
良いストレスになるります。
自分だけ不当に働かされている、それをこなす能力がないと考えれば
悪いストレスになります。
ストレスが引き起こす病気とは
以下代表的なものをピックアップしてます。
①急性胃腸炎
胃腸炎とは胃や腸に何らかの炎症が起こることで、腹痛・下痢・嘔吐などを発症します。
胃や腸に持病がなく、細菌やウイルスに侵されていない状態で胃腸炎が起こる場合には、 ストレス性を疑います。
ストレスを抱えて、胃や腸がキリキリと痛むという経験をしたことがあるのではないでしょうか?
治療としてはその都度、胃腸薬を服用します。(当クリニックHPの「胃腸炎」でも簡単に記載してます。)
またストレスをため込まないことですが、これが一番難しいですね。
②うつ病
影響する病気で一番メジャーなんじゃないでしょうか。
うつ病はストレスを受け続けることで、脳内の神経伝達物質が崩れます。
このことで脳がうまく機能しないことになり、ネガティブ思考、憂鬱な気持ちになったりします。
また、不眠やだるさなど身体に影響が出ることもあります。
うつ病は病気です。
きちんと、精神科や心療内科の治療を受けましょう。
③パニック障害
突然前触れもなく動悸やめまいなどの発作が起る。
そのために、生活に支障が出ている状態になる病気です。
発作が繰り返されていくと徐々に不安感が大きく なり、やがて外出すること自体に恐怖を感じます。
パニック障害を発症している人は 、うつ病も併発していることがあります。
きちんと、 精神科や心療内科を受診しましょう。
病院で検査をしてみても内科的な異常が 出ることがないので、より不安を感じる方も多いです。
周りの人の理解が大切です。→この辺はもっと周知されればいいなと思います。
④突発性難聴
これまで普通に聞こえていたのにもかかわらず、 突然音が聞こえ辛いという症状が起きます。
有名なミュージシャンの方で、発症する人が多いですね。
イメージとは、違うかもしれませんが、若い人よりは中高年の人のほうがかかりやすい病気です。
ストレスなど何らかの原因で血流障害が起きて、耳の中にある有毛細胞と呼ばれる部分が ダメージを受けることで発症します。
「治療は早ければ早いほどいい」
有望細胞は1度壊れますと再生できませんので、 発症して1週間以内が勝負です。
片耳だけだと、行かない人多いですが、耳が聞こえなくなったらすぐに受診お願いします。
⑤自律神経失調症
不規則な生活習慣やストレスなどにより、自律神経のバランスが乱れるために起こる、 様々な身体の不調のことを言います。
症状としては、不眠・意欲の低下・頭痛・疲労感などが多いです。
治療としては、抗うつ剤、抗不安薬や睡眠薬などを使用して、 気持ちを安定させます。
またストレスの緩和を図り、自律神経のバランスを整えます。
めまいに対してはめまいを抑える薬、頭痛に対しては頭痛を抑える薬という具合に個々の症状を抑える薬を併用します。
最後に
私達医療関係者も、病気の原因がはっきりしない時、「ストレスからですね」と言ってしまいがちです。
それほどストレスって、ひとの体に影響与えているんです。
現代人は日々ストレスと闘っています。
みなさま適度にリフレッシュと休息とってくださいね。
なにかあれば当クリニックに相談いただけると幸いです。
参考文献、URL
斎藤茂太:疲れたハートのメンテナンス ストレス解消BOOK,東京法規出版
ストレスって何? – 厚生労働省