アレルギーについて、今回はちょこっと深掘りしていきます。
まだまだ残暑が続いてますが、ちょっと秋の気配も感じますね。
実はこの時期も花粉症が多い時期です。(春の時期のがメジャーですが)
1型アレルギーがメインでお話していきます。
当クリニックInstagram「アレルギーの本質にせまる」でもまとめてますので、そちらもご参照ください。
当クリニックHPの「診療案内→内科→花粉症」でも書いてますので、そちらもどうぞ。
アルレギーってなに?
人間の体には、細菌・ウィルス・寄生虫などの感染性微生物や、外からの異物などから、身を守るための「免疫」という仕組みがそなわっています。
この免疫の働きが、 環境やライフサイクルの変化によって異常が起きて、 くしゃみ、発疹、呼吸困難などの症状がでる。
これが「アレルギー」です。
Ⅰ型アレルギーの仕組み
侵入したアレルゲンを攻撃・排除しようと、免疫グロブリンと呼ばれるタンパク質の一種の IgE抗体が体内に生成されます。
再びアレルゲンが侵入して、待ち受けているIgE抗体と結合します。
すると、マスト細胞が活性化してヒスタミンやセロトニンなどの炎症性の化学物質が過剰に放出します。
ヒスタミンやセロトニンはかゆみの原因となる物質であり、血管の透過性を増させて、滲出液を出させる働きや浮腫などからだの一部を腫れさせる働きがあります。
その結果、鼻炎やじんましんなどが現れます。
アレルゲンとは
不快な症状を引き起こすアレルギーですが、 その原因となるアレルゲン(抗原)には 体への侵入経路によって、3種類に分けられます。
①食物性アレルゲン
②吸入性アレルゲン
③接触性アレルゲン
アレルギーの検査
当クリニックでは、血液検査により 非特異的IgEと特異的IgE抗体 を測定することができます。
非特異的IgE(アレルギー体質かどうか)
非特異的IgEは、体内の特異的IgE抗体の総量です。
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症、寄生虫感染症、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、原発性肝癌、膠原病、多発性骨髄腫(IgE型)などでも上昇します。
特異的IgE(アレルゲンの特定)
それぞれのアレルゲンに対応して作られたIgEを 特異的IgEと言ます。
特異的IgE抗体を測定すれば アレルギーの原因を調べることができます。
どっちを調べるのがいいの?
・あらかじめアレルゲンが推定できる場合 →任意で13項目を選べる検査
・何がアレルゲンかわかっていないが 症状としてアレルギーが疑われる場合 →アレルゲンの39項目がセットになった検査 view39
(view39検査の費用)
保険適用で自己負担3割の方で4,380円です。
このほかに診察料は別途かかります すべてあわせて6,500円前後となります。
他の検査を追加されたり、お薬の処方がある場合は 料金が加算される場合があります。
アレルギーの治療
アレルギー疾患や症状の程度、年齢、 仕事や生活環境に応じた薬を処方します。
ざっくりとした感じ、抗ヒスタミン薬→ステロイド こんなイメージです。
たとえば、花粉症の薬物治療の場合、抗アレルギー薬を服用してアレルギー症状を抑えます。
さらに症状が強い場合は、鼻水・鼻づまりに点鼻のステロイド剤を使用します。
また、目のかゆみには抗アレルギー剤の入った点眼薬を使用すると言った具合です。
最後に
アレルギーの症状って、めちゃめちゃうっとしいですよね。
お薬によって、症状改善でき、楽になります。
最近では、眠くなりにくいタイプの薬もあります。
一度お気軽に、ご相談ください。
参考文献
アレルギー総合ガイドライン2019 一般社団法人日本アレルギー学会
アトピー・アレルギー克服応援ブック 合同出版